2023/09/10 -静岡・ふじさんめっせ- 第6試合、セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/09/10 -静岡・ふじさんめっせ- 第6試合、セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【フェザー級8回戦】
岩下 千紘(駿河男児) vs キッティコン・サイトーンジム(タイ)

こちらの試合は急遽、エキシビジョンへの変更。
前戦で岩下が無効試合となる反則打を行ったことに対してのもの。

簡単に許されることではないが、岩下をこれからも見守っていく…
そんな暖かい地元ファンの声援が送られた。

 

【フェザー級8回戦】
福永 輝(駿河男児) vs アサダー・ラックミット(タイ)

福永 輝 13戦9勝(6KO)4敗
アサダー・ラックミット 2戦2勝(1KO)


固いガードで福永の強打を受けながら、鋭く強烈に振ってくるアサダー。
それなりに力のある選手であることは見て取れる。
まだまだ様子見の色が強い福永に対して、強烈にボディを叩くなど1Rは制したか。


2R、緊張感の高い中、福永が右ストレートを突き刺すと、グラついたアサダーを
ロープまで追い詰めてボディを強烈にえぐり、最後は右フック。
しっかりとリングに沈めた。

立ち上がったラックミットだったが、レフリーは続行を許さず。
テンカウントが入った。

KOタイムは 2R 1分20秒


たった一発のクリーンヒットで終わってしまった試合だったが、
鋭利なボディ、シャープな強打からアサダーの強さは感じ取れた。

A級ノーランカーに敗れた結果がある以上、また次もA級選手にあてるのはどうかと思うが
B級戦線の選手では苦戦する…もしくは倒されるような選手もいると感じる。
マッチメイクさえしっかりすれば、勝負論で楽しめるタイ人選手。
また日本に来て欲しいと思えた。


1秒未満の攻防だった。
わずかにアサダーのガードが遅れたところに福永の強打が突き刺さった。
正真正銘のハードパンチャーが、一撃で試合を決定づけた。

中部のリングにやって来て最初の試合。
福永 輝の名をしっかりと印象付ける試合になったと感じる。
九州から、心強い選手が仲間入りしてくれた…。
これからの活躍にワクワクしていたい。

 

【ライト級6回戦】
大畑 俊平(駿河男児) vs 山口 楽人(陽光アダチ)

大畑 俊平 デビュー戦
山口 楽人 13戦12勝(5KO)1敗


フライ級では高身長だった山口。
体格差が埋まるライト級でどうかと思っていたが…
この階級でも山口の身長は相手より頭一つ大きい。
驚異的なフレーム…

フェイントを掛け合う駆け引き合戦。
B級デビューの大畑がはっきりと上回っていく。
細かいステップで山口のパンチを外し、撃ち終わりに強打を浴びせる。
淡々と…淡々と…全てのラウンドが同じような展開。

山口がテンポや攻め方を変えても、大畑は動じず。
山口が試す全てが、大畑の形に吸収されていってしまう。

じわりじわりと山口が痛めつけられ、顔面が次第に腫れあがっていく。
大畑の被弾はほとんどなし。

最初から最後まで大畑が主導権を握り続け、山口は空転。
圧倒的過ぎた。

マイジャッジは60-54

公式ジャッジもほぼフルマーク
59-55、60-54×2 の 3-0 で大畑。

 

日本でのプロライセンス取得可能な17歳より前から
厳しい海外のリングで戦っていた山口。
大きなフレームも含めて、簡単な選手ではないハズだ。

それを封じ込め、淡々と自分の拳のみを撃ち込み続けた。
それも、18分間のフルラウンドに渡って。

ボコボコに晴れ上がった山口の顔と、綺麗なままの大畑の顔。
試合後の二人の顔は、勝者と敗者の顔にはっきりと分かれていた。

勝利者インタビュー。
「面白くない試合をしていく。」
そう宣言した姿はどこかふてぶてしくもあり…。

大畑 俊平というボクサーを強烈に知らしめたデビュー戦。
とんでもない選手が現れた。

 

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