2017/9/3 刈谷あいおいホール-前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/9/3 刈谷あいおいホール-前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 
 

この日の前日、後楽園のリングに立った冨田 真(HEIWA)
細谷 大希(角海老宝石)にダウンを奪われた末にフルマークで敗戦。
 

僕の落ち込み度はMAXだった。
現地で観戦した方に聞くと、捌きながらの戦いになり、手数も少なかったとか。
 

まさか…冨田はそんなタイプじゃないだろう…というのが最初の感想。
小気味よく出入りしながら、ノって来るとリングを湾曲するように切り込んでいく独特のステップ。
刈谷あいおいホールの2F通路から見ていると、まるで相手を追尾して突っ込む魚雷のように見える。

格上相手でも、接戦に持ち込み刈谷を沸かせる冨田。
その冨田が、まさかそんな負け方をするなんて…。
そうさせられてしまったのだろうか…試合内容を見れていない為、
空想になってしまうが、そんなイメージばかり沸く。

後楽園のファンに彼の魅力を知って欲しかった自分としては、相当落ち込む結果…。
でも…刈谷でまた戦って、力をつけて…もう一度、後楽園ホールにリベンジしてほしい。
冨田の躍動する姿は、全国のファンに知ってもらいたい。
 
 

同日、中野 敬太(KG大和)が後楽園ホールに登場。
接戦を惜しくも落としてランク入りを決められなかった。

KG大和ジムは神奈川県のジム。
中日本のジムではないが、実はワケあって、僕はKG大和ジムを応援することに決めていた。
 
 
 

少し前にある有名ブログが、選手のファイトマネーについて声を挙げた。
適正な金額を支払っていないジムが沢山ある…と。

その直後、あるジムが明らかに選手を危険にさらす行動に出たという噂がたった。
この噂が広まることを本人が望むかは解らない為、ここでは詳細は控えるが、
たくさんのファンが胸を痛める話題だった。

この辺りのことに関連して、僕はこんな発言をした。

「俺のジムはいいジムよ。ファイトマネーもちゃんとしてるし選手も守ってくれる。
 プロボクサーになりたい奴はうちのジムおいでよ!ってボクサーがいたら
 積極的に発信したらいいと思う。」
 

自分のジムが「ファイトマネーちゃんとくれない」とか、「扱いが酷い」とか、
そんなことをネットで発信してしまったら、選手自身の立場も悪くなるだろう。
だから逆に、自分のところはいいジムだ!と発言してくれれば…立場も悪くならないし
安心して選択していいジムがはっきり解る。

酷いジムに行ってしまうプロ志望の選手を減らすことができるのではないか…
そんな思いから言った言葉だった。
 

一度、そのジムに所属してしまうと、移籍をしたくても簡単ではないことが多い。
移籍金というものが発生することがあり、金額は定められておらず会長の言い値。
払うのは選手本人のことが多い。

だから、会長が法外な金額を請求してしまえば、選手は移籍することはできず…。
延々とそのジムに縛られることになってしまう。
“悪しきマネジメント制度”と言われる、日本ボクシングの課題である。

そのジムがどれだけ悪徳なジムだったとしても…というか、
悪徳なジムほどそういったことを言い出す可能性は高いと思う。
 
 

だから、プロ志望の選手には、より良い環境が与えられて欲しいと思う。
合う合わないはあるだろうが、最低限の待遇や自由は保障されていいと思う。
そんな中で僕が発信した「自分のジムがいいジムだと思う選手は、発信したらいい」というつぶやきに…

「地元にこんないいジムあったなんてって思う。是非KG大和にお越しください」

そう発言したのが、大内 俊太朗(KG大和)
 

ボクシングを見ていくと、どうしても業界の嫌な話を聞かされることがある。
でも、本当はそんなことを気にせず、安心してボクシングを見ていたい。
大内の言葉は、「このジムの選手なら安心して応援できる…。」なんて思いを抱かせてくれた。

彼の言葉を聞いた瞬間、僕の中ではKG大和の全力応援が決定。
 
 

しかし…その直後にあった中野の試合は、中野が惜敗。
冨田と中野の敗戦に、落ち込みまくり…明日はどうか、いい一日になってくれ…。
そんな思いで、前夜の眠りについていた。
 
 

当日、インターネットで、リオ五輪金メダリストのウズベキスタン人、
ハッサンボーイ・ドゥスマトフが驚きの敗北を喫したのを見届けての出発。

京都では世界戦、東京ではU-15の全国大会、ネット上では世界選手権の決勝。
 
 
 

熱い熱い一日に、中日本のボクシングを見る為、10:30過ぎのバスに乗り刈谷へ急ぐ。
名古屋市内のくせに名駅まで1時間半かかる僻地の為、名駅への到着は12:00頃。
JRに乗って刈谷への到着は12:30。
試合開始は13:00。
充分に余裕を持てるはず…。
 

順調に道のりを経て予定通りに到着…。
するとこことで突然…腹の虫…。
 
 

あ…昼飯の時間考えるの忘れてた。
慌ててコンビニに駆け込みパンをマッハで胃袋に流し込む。
そのまま駆け足で会場へ…。
 

…開始20分前。
 

2F通路に上がって見ると、いつものベストポジションはCBCのカメラに奪われている。
しかし…他にファンの姿はなし。
助かったと思う反面、少しさみしい気持ち。
 
 

少し遅れて、ある元ボクサーと合流。

「トミナガ、緊張してたよ」
 

僕がトミナガ シンペイ(中日)にドハマりしていることを知って、わざわざ様子を伝えてくれた。
彼の調子や状況を詳しく教えてもらい、祈るような気持ちになる。

本当は、好きなボクサーなんか作らず、どちらも応援していたいのが本音。
でも、見ていて好きなボクサーっていうのはどうしても出てきてしまう。
 

頭の中はトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガトミナガ…
 
 

緊張が高まる中、リングアナウンサー 眞野和之の”いつもの”声が鳴り響く。
これこれこれ…って感じは僕の中では、ジミー・レノン・ジュニア以上。
ほんとね…全国のボクヲタたちの間で、眞野さんを流行らせたくて仕方ない。
 

激励賞を選手に渡すときに、マイクを外して言う、
「ハイ、げきれーしょー!」
…っていうのがたまらなく好き。

たまにマイク外してないとき、それを聞いて「今日は聞けた」なんてニヤリとしてしまう…。
 
 

中日本ボクシングの自慢の一つ。
リングアナウンサーの眞野さん。
 
 

さてさて、それはさて置き、ここでいつもの 言い訳 前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
 

眞野さんの声が響けば、その後は慌ただしく試合がこなされていく。
一気に緊張感が高まる中、1Rのゴングが鳴り響いた。
 
 

 

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