2026/9/26 -静岡・ふじさんめっせ 産業交流展示場- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
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■WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級タイトルマッチ
【スーパーフェザー級10回戦】
大畑 俊平(駿河男児) vs ピート・アポリナー(比)
250gの体重が落とせず、計量失格となった大畑。
王座は剥奪され、大畑が勝てば王座は空位、アポリナーが勝った場合は王座獲得となる。
お互いガードが高く、ボディを叩く立ち上がり。
手は出ているがディフェンスよくお互いヒットは少ない中
アポリナーが踏み込んだところに右を撃ちおろす大畑。
2Rに入ると、アポリナーが踏み込んで高速のコンビネーションを叩きこむ場面も。
大畑はいったん距離を取って仕切り直す。
アポリナーはコンパクトなパンチに威力を感じさせる。
3R、見合う展開からアポリナーが右を浴びせると一気に詰めるが、
大畑はスルスルと抜け出して大きなピンチにはせず。
ラウンド終盤、アポリナーのカウンターが突き刺さる場面が立て続けに訪れると、
終了間際、痛烈なオーバーハンドで大畑がダウン。
カウンターで刺さる一撃も、一発当たった後に続くコンビネーションも脅威。
4R、足を止めた大畑とアポリナーの撃ち合い。
アポリナーの右フックが大畑の顔面を弾けば、
大畑の右ストレートも深く突き刺さる。
大畑は前のラウンドのダメージも感じさせず、ここの撃ち合いを五分で次のラウンドへ。
5R、大畑が詰める側にまわる中、狙いすましたような右ストレートが炸裂。
大畑が起死回生のダウンを奪い返す。
立ち上がったアポリナーと大畑、火の出るような撃ち合いへ。
両者倒し合う展開、試合は一気にスリリングな接戦へとなだれ込む。
6R、いったん落ち着いた試合展開。
攻めあぐねるように手数を落としたアポリナーに、
大畑の右ストレートが刺さる場面が目立つ。
しかし、ラウンド終盤、アポリナーが右フックを連続で叩きつけて譲らず。
7R、一発当たれば回転よく襲い掛かるアポリナー。
このラウンドはアポリナーが攻め込む場面が目立つ。
ラウンド終盤にはアポリナーが右ストレートで大畑の顔面を跳ね上げる。
8R、また足を止めた大畑が、アポリナーのコンパクトなパンチより
さらに小さく鋭く撃ち込んでいくファイト。
アポリナーに傾きかけた流れをまたも引き戻すシーソーゲーム。
9R、一気に攻め込んできたアポリナー。
撃ち終わりを狙っていく大畑だが、アポリナーは止まらず。
追いかけるアポリナー、手が出ない大畑は下がりながらいなす展開。
防戦一方になる中、駿河男児コーナーからタオルが投入。
TKOタイムは9R 2分11秒。
マイジャッジはここまでドロー。
勝負を仕掛けてきたアポリナーに飲み込まれるように大畑が敗れた。
小さく鋭く、ダメージを刻み付けていったアポリナー。
見事な勝利で新王者に輝いた。
今後、日本人強豪選手たちとの戦いも楽しみにしていきたい。
減量失敗はすなわちコンディション調整の失敗を意味する。
ハンドスピードで上回られ、本調子ではなかったはずの大畑。
しかし、その日その場にベストを作ってこれるかはアスリートとしての強さ。
減量失格の上でのはっきりとした敗戦で、トップ戦線から後退。
ここからまた作り直しが必要ともなる。
サスペンドの期間を耐えれるか否かもある。
大きな大きな後退、ここから先を戦うのなら、より大きな覚悟も必要に思う。
もしそのより険しい道のりを歩く覚悟ができたなら、また戻ってきてほしい。
その日のリングには、この挫折から一回りも二回りも大きくなった大畑がいることを願っている。
大畑 俊平 10戦8勝(5KO)2敗
ピート・アポリナー 29戦21勝(14KO)7敗1分
■IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ
【ライトフライ級12回戦】
タノンサック・シムシー(タイ) vs マーク・ビセレス(駿河男児)
静かにジャブを刺し合う立ち上がり。
緊張感が立ち込める中で時間が経過していく。
ラウンド終盤、サウスポーのビセレスが飛び込んでボディからパンチをまとめる場面を作る。
まずはビセレスが先制か。
2R、踏み込んだのはタノンサック。
ここをボディで迎え撃ったビセレスだったが、
痛烈な右ストレートを連続で叩きこんだタノンサック。
足をバタつかせてビセレスがリングに沈む。
立ち上がったビセレスだったが、仕切り直し後もまた右ストレートを浴びてダウン。
最後はコーナーに詰めたタノンサックが攻め立てる中、反撃を繰り出すも
飲み込まれるように連打を浴びて、レフリーが試合をストップ。
TKOタイムは2R 2分5秒
この試合、一つ目のアクションとも言える場面でダウンを奪取。
そのまま一気にTKOまでつなげていったタノンサック。
ビセレスはタノンサックの右ストレートに反応できておらず…。
試合が続いていたとして、あの右の回避は困難だったようにも思える。
世界王者が世界王者たる所以を見せつけたような試合。
世界チャンピオンと世界ランカーには大きな大きな差がある。
これで2度目の防衛となったタノンサックがどこまでいくのか。
中日本で2度も戦ったゆかりの世界王者として今後の活躍を期待したい。
そして、圧倒的な差を見せられて戴冠叶わずとなったビセレス。
元々はトレーナーとして来日した選手、まだ日本には残ってくれるだろうが…。
戦い続けてくれるのならば魅力的な存在感はきっと放ってくれるはず。
そこからまたもう一度…
敗れはしたもののこれだけの逸材が静岡にいる…
これに懲りず、国内トップ戦線の選手たちとの戦いも見てみたいと思えた。
タノンサック・シムシー 41戦40勝(35KO)1敗
マーク・ビセレス 24戦21勝(11KO)2敗1分
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