2026/9/26 -静岡・ふじさんめっせ 産業交流展示場- 第1試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
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【スーパーフェザー級4回戦】
東 佑樹(カシミ) vs 篠田 健斗(岐阜ヨコゼキ)
当初は淵上 慶(西遠)が出場する予定だった試合。
淵上の棄権に伴い、急遽のデビュー戦となった東。
先に手を出していったのは東の方。
篠田は手数旺盛に攻めて来る東の撃ち終わりを捉え始める。
東が右を被せて痛烈に捉える場面も見せるが、
徐々に徐々に篠田の手数が上回っていく。
被弾を浴びながらも左を突いて立て直しを図る東。
たった3分間で目まぐるしく展開が変わっていく。
2Rには東の手数も戻る。
前に出る篠田に対して、一歩下がってはワンツーを繰り返す。
お互いに右の大砲が捉え合う中、上下に打ち分ける篠田のボディが目をひく。
3Rにはボディを重ねていく篠田に東の動きがわずかに落ちたようにも。
それでも、ボディを犠牲に顔面を強烈に貫く東。
撃たれてもひるまず、果敢に手を出していく。
4R、変わらずボディを叩く篠田に対し、東の手数も落ちていく。
東から攻めた場面では篠田が上体柔らかくかわして、ボディ。
東にとってはこのボディに合わせて振るうパンチのみが捉える状況。
逆転に向けて力を込めて捉えるものの倒すには至らず。
マイジャッジは40-36で篠田。
公式ジャッジは39-37×2、38-38の2-0で勝者篠田。
デビュー戦からしっかりと積極性を見せていった東。
しかし、篠田がプロで5試合積み上げた経験値の差は大きかったように思う。
五分の展開からボディに活路を見出すとそれを徹底した。
ボディを撃つ場面では東の拳をもらいながらも、決してひるまずに。
まだプロとして1歩目。
ここからまずは初勝利…簡単に成果が出る世界じゃないからこそ、
それが出た時の喜びは大きいはずだ。
まずはオープニングアクトとして、激しい試合を戦い、この興行を盛り上げた。
プロとしての仕事は、しっかりこなしたと感じる。
そして久々の勝利となった篠田。
これまでの戦いをしっかり血肉に変えている印象。
間違いなく強くなっている。
少しずつ少しずつ、階段を登っていく姿を楽しみにしたい。
東 佑樹 1戦1敗
篠田 健斗 6戦2勝4敗
【スーパーライト級4回戦】
タンポール・スカイ(駿河男児) vs 尾崎 勇海(ARITOMI)
サウスポー同士の戦い、お互いじっくりと様子を見る立ち上がりの中、スカイがジャブで先制。
しかし、1R中盤、尾崎が左ストレートで捉えるとロープに詰めてのラッシュを見せる。
さらに終盤には痛烈に左ストレートをカウンターで浴びせる。
2Rも見合いながらタイミングを制した尾崎が左ストレートで捉える。
そのたび、クリンチに逃れるスカイだが、展開は一方的に。
なんとかスカイが返して捉えた場面でも、尾崎は意にも介さず攻め込む。
スカイに強打の被弾が積み重なる中、レフリーが割って入って試合が終了。
TKOタイムは2R 2分21秒
丁寧にスタートしたスカイだったが、ジャブにカンターを合わされ攻め手を失ったようにも見えた。
展開を変える前に、尾崎の強打に制されてしまった。
単純に相手が強かった…改めて自分の力を試して欲しいとも思えた。
デビュー戦で圧倒劇を見せた尾崎。
来年の新人王戦にエントリーがあるなら注目したい選手とも思えた。
タイミングに秀でたサウスポー。
デビュー戦から落ち着き払ってじっくりとタイミングを測り、短時間でアジャスト…。
面白い選手が出てきた、期待したい。
タンポール・スカイ 1戦1敗
尾崎 勇海 1戦1勝(1KO)
【バンタム級4回戦】
鶴田 朋大(RE:BOOT) vs 名和 祐輔(岐阜ヨコゼキ)
いきなり頭をつけての撃ち合い。
お互いに上下に強打を叩きつけ合う中、押し込んでいくのは鶴田の方。
展開としては互角と思える中、突然ガードを固めてロープに後退した名和。
攻め込んでガードの上から強打を叩きこみ続ける鶴谷に対し、
そのパンチをがっちりと受け止めながらも手を返せない名和。
試合はここでレフリーが割って入ってのストップ。
1R 1分46秒
体の強さも、パンチ力も鶴田が一回り上回ったか。
激しい撃ち合いを演じ、ファイトで押し切って試合を決定づけた。
見どころたっぷりの重厚なファイター、2敗しているのが信じられないように思えた。
ここからの戦い、東日本からその名が聞こえてくるのを楽しみに待っていたいと思う。
後退は効いてしまってのものだったか…。
体の強さで上回られる中、それでも互角に渡り合っていた最中だっただけに悔やまれるところ。
瞬間スポーツ、一挙手一投足が運命を分けていく。
3分に満たない試合だったが、その中でも力強い撃ち合いを演じた。
ひ弱くさえ見えたあの名和が…ここまでの戦いをするようになった。
負けが続く中だが、まだまだ強くなっていく名和が見たいと思えた。
鶴田 朋大 4戦2勝(1KO)2敗
名和 祐輔 9戦2勝(1KO)7敗
【スーパーバンタム級6回戦】
中村 翔氣(M.T) vs ワチラウィット・サンパコーン(タイ)
中村の圧力に下がらされながらも、しっかりと自分から手を出すワチラウィット。
多彩に奥の手の左を使い、その撃ち終わりを叩いていくサウスポーの中村。
中村が強打で捉えていくが、ラウンド終盤には中村が空振りで流れたところを
ワチラウィットが捉える場面も。
2R開始早々、一気に攻め込んだ中村。
コーナーに追い込んで撃ち合いとなる。
ワチラウィットのパンチを綺麗に外しながら攻める中村。
ワチラウィットも上体柔らかくいなすが、全ては外しきれず、
中村の左ストレートを幾度も被弾してダウン。
再開後も攻め込む中村にレフリーは試合をストップ。
TKOタイムは 2R 47秒。
柔らかくやりにくい選手にも見えたワチラウィットだったが、中村が猛攻で攻め落とした。
その中で被弾が数えるほどしかなかった点に驚かされた。
過去に見た姿とは全く違う…力強くかつ、隙も減った。
大きく大きく成長した姿が見れて嬉しく感じる。
ここからさらに上のレベルでの戦い。
全国区でその名を浮上させてくれることだろうと思っている。
中村 翔氣 6戦4勝(2KO)2敗
ワチラウィット・サンパコーン 22戦7勝(6KO)14敗1分
【フェザー級8回戦】
岩下 千紘(駿河男児) vs チン・ルイセン(中)
サウスポー同士の対決。
見合う中で、岩下が前の手の右フックとジャブでタイミングを制していく。
チンが踏み込むと左右フックで強烈にチンの顔面を跳ね上げる。
それでも、思い切り踏み込んでボディを襲うチンに、岩下のフックがさく裂。
ワンテンポ置いて崩れ落ちたチンにレフリーはカウントを止めてTKOを宣告。
TKOタイムは1R 2分58秒
これまで日本国内の試合でもフィジカルの強さを魅せてきたチンを寄せ付けず。
危ないと思えるシーンも皆無の中で痛烈なKO劇を演じて岩下が強さを見せつけた。
現在下位に位置する日本とWBO-APのランキングにどれだけ影響があるか。
日本国内の強豪たちとの戦いも視野に入って来るように感じる。
ここからどんなカードが組まれていくか…から楽しみにしたいと感じた。
岩下 千紘 14戦11勝(8KO)1敗1分1無効試合
チン・ルイセン 15戦7勝(5KO)8敗
【スーパーフライ級8回戦】
原田 怜(西遠) vs ウー・シャン(中)
ジリジリと詰める原田に、ジャブで遠ざけようとするウー。
一発一発力を込めて左ボディ、右フックを叩きつけるサウスポーの原田。
ラウンド終盤にウーは右ストレートで反撃するものの単発に留まる。
原田が豪快に強打を叩きつけていく。
足を使って、時折踏み込んでボディを襲うウーだが、
原田がロープに詰めると強烈に上下に強打を撃ち込む。
効いた素振りなくタフに対峙するウー。
3Rは展開が大きく変わるわけではないものの、ウーの強打が捉える場面が増える。
ただ、原田の強打を上回るものではなく、時折程度。
相変わらず強打で襲う原田、ウーのジャブにスイッチして被せる右のクロスカウンターは特に強烈。
4Rに入るとウーのアウトボクシングが原田を捉え始める。
原田が見る時間が増える中で、出入りしながら強打を叩きつけるウー。
原田は攻める場面こそ少ないが、踏み込んでボディを叩くと数をまとめる。
5R、これまでより圧を強めたようにも見えた原田。
ボディを中心に襲っていくが、なかなかウーの動きは落ちず。
上も下も狂人するギルくらいにタフなウー。
6R中盤、ロープに詰めると原田がこれでもかと続いていくラッシュ。
パンチの嵐に飲み込まれてのようやくウーがダウン。
しかし、立ち上がったウーはしぶとく拳を返す。
チャンスに攻めに傾いた原田の顔面を捉えるシーンも。
7R、しっかりと距離を取って出入りするウー。
まだまだ勝負は投げず、仕切り直しにかかる。
踏み込んだ場面では原田と強打を交換し合う。
8R、足を止めて向かい合いながら、原田が攻める場面ではスッと引くウー。
変わらず痛烈にボディを叩く原田だが、ウーは最後まで粘り続けて試合終了のゴング。
マイジャッジは78-73で原田。
公式ジャッジ、79-72、80-71の3-0で原田。
タフネスの怖さを思い知らされたような試合。
粘りに粘るウーに強引に攻める場面も強いられた原田。
最初は触れないほどの差があった二人だったが、
後半に進むにつれてウーはヒットを増やしていった。
もどかしい展開の中で、しっかりとダウンを奪っての勝利は見事。
大差判定とはなったが、これだけしぶとい相手との戦いは経験値にもなったように思う。
ここからランカーたちとの戦いへも挑んでいくだろう原田。
原田の名前が浮上していくのを楽しみにしていきたい。
原田 怜 2戦2勝(1KO)
ウー・シャン 16戦8勝8敗
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