2026/4/29 -静岡・浜松アクトシティ- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/4/29 -静岡・浜松アクトシティ- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

■OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦
【ライトフライ級10回戦】
マーク・ビセレス(駿河男児) vs カルロ・ディアス7世(比)

大きく振るディアスに対し、鋭くジャブを突き刺すビセレス。
お互いに左構えでの戦い。
ジリジリと詰めるビセレスに足を使いながら前の手をパワフルに振り込むディアス。

2Rには前の手の右アッパーを繰り出したディアスに対して
左ショートをねじ込んでビセレスがダウンを奪取。
ダメージは深そうに見えるが、残り時間はそれほどなく次のラウンドへ。

タイミングを奪い合う駆け引きが続く中、手数でビセレスが上回る。
時折痛烈に捉えるのもビセレスの方。
しかし、ディアスの返す刀も威力満点。

4Rに入るとディアスが詰めて、ビセレスがまわる。
中盤には相撃ちでお互いに動きが止まる場面も。
立場を変えての攻防でスリリングにパンチが放たれるが、
互いに被弾は多くなく…ディフェンス技術に長けた二人。

5R終了時点での公開採点は49-45×2、48-46でビセレスが優勢。

ここで出てくるかに思えたビセレスだが、大きく離れた採点にポイント勝負は捨てたか。
積極的に手を出すビセレスに対し、ディアスは足を使って
よりディフェンシブになりながら一発を狙うような展開。

あわよくば一撃での逆転、最悪でも判定と舵を切ったか。
試合はコンスタントにビセレスが手を出していく展開。

6Rには痛烈なボディ、9Rにはコーナー付近でパンチをまとめてチャンスかと思いきや
スルスルと距離を取るディアスがその後の攻撃を遮断。
ディフェンスに比重を置くディアスを捉え切ることはできず試合終了のゴング。

マイジャッジは80-71でビセレス
公式ジャッジは79-72×2、78-76の3-0でビセレス。

これでタイトル戦で判定まで行ったという肩書を手に入れたディアス。
これがどこまで今後のキャリアに効くかはわからないが、
ディフェンス技術は間違いないことを見せてくれたようにも思う。

ビセレス側からすれば、前半で大差をつけたことでこの展開を招いた試合。
あわよくば逆転の一撃を振るうディアスに対して、そのリスクをしっかりと削ったうえで
手を出し続けて試合終了のゴングを聞いた。

これで駿河男児としては主要地域王座3本目のベルト。
メインイベンターがランキング争奪で熾烈に戦っていた10年ほど前から、
短期間で一気に結果を残している。

あとは世界のベルト…ビセレスを含めて、狙える選手はいるように感じる。
駿河男児に初の世界のベルトをもたらすのは誰なのか。
この大型助っ人が勝ち上がっていくシナリオもまた面白いと感じる。

マーク・ビセレス 25戦21勝(11KO)3敗1分
カルロ・ディアス7世 13戦8勝(1KO)4敗1分

 

【スーパーバンタム級8回戦】
細川 兼伸(ワタナベ) vs 二瓶 竜弥(DANGAN郡山)

ジャブの刺し合いで始まった試合。
細川の方から前に出ていく中、二瓶は距離を維持するように下がりながらの戦い。
細川は強烈にボディを叩き、二瓶は右ストレートを突き刺した1R。

伸びるジャブと左フックを使い分けながら叩いていく二瓶。
細川の攻撃を高いガードで防ぎながらヒット数を伸ばしていく。
細川は痛烈なアッパー、強烈な右ストレートで二瓶の足をバタつかせる。
数では圧倒する二瓶だが、細川の一撃は体がズレるようなもの。

4Rも二瓶が続々と手を出すが、
ボディワークでいなしながら、圧を強めた細川。
被弾の数を減らしつつ強打を叩きこむ。
しかし二瓶も撃ちおろしで細川を揺らす…一進一退。

痛烈に撃ってはまわる二瓶。
細川のコンビネーションを浴びても、途中に拳を差し込んで最後までは撃たせず。
逆に最初を外しても止まらずに放つ二瓶のコンビネーション。

後半、細川の圧力も弱まるが、二瓶の足もまた止まり始める。
正面から撃ち合う場面が多くなる中、細川がコンパクトに連打で捉える場面も。

7Rに入ると流石に二瓶の手数が落ちてきたか、
細川がグイグイと攻め込んで手数で上回っていく。

最終ラウンドは出てくる細川に二瓶がコツコツとパンチを差し込む。
クリーンヒットで上回る二瓶、際どい試合に必死に倒しにかかる細川だが、
そのまま試合終了のゴング。

前に出続けた細川、有効打で上回った二瓶。

マイジャッジ 77-75で細川
公式ジャッジは…

77-75 細川
77-75 二瓶
78-74 二瓶

2-1で二瓶が勝利。

これで中日本で4戦4勝…二瓶がまたもやらかした。
まさか…まさかここまでとは。
試合自体、二瓶の色だった。

勝ったか負けたか、とったかとられたか…
スイングラウンドを積み重ね、気が付けば二瓶の手が挙がっている。
日本1位まで二瓶ワールドに引きずり込んでしまった。

自分より強い男がいれば負ける。
1番強い男がチャンピオン。
まだ…そこには届かなかった細川。

ここから仕切り直しての戦いを要することになるだろう。
負けと向き合う作業、遠回りとなった道のり…
大変な作業ではあるが、単純明快な話でもある。

「強くなればいい」
たったそれだけで多くのことが解決するのもボクシング。
より強くなり、そしてベルトに手をかける未来の細川を楽しみに待ちたい。

そして…これでタイトル挑戦も視野に入るだろう二瓶。
もしかするともしかするかも知れない。
細川を破った以上、その資格を持つ者の一人として充分だ。

地団駄を踏んで悔しがりながら、この男の活躍が楽しみで仕方ない。
中日本でキャリアの大事な勝利を何度も重ねた男。

愛をこめて言わせてほしい。
「もう二度と顔も見たくない」

細川 兼伸 13戦9勝(6KO)2敗2分
二瓶 竜弥 18戦13勝(4KO)3敗2分

 

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