2024/10/12 -愛知・愛知県国際展示場- 第3試合~第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/10/12 -愛知・愛知県国際展示場- 第3試合~第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【56kg契約4回戦】
藤本 翔大(LUSH) vs 宮里 駿太(オキナワ)

サウスポーの宮里に、藤本が右フックで先制。
しかし中盤すぎ、藤本の右に左ストレートをカウンターで合わせた宮里。
負けじと大砲の右を続けた藤本に対し、再び左ストレート。
さらにまた左を続けて、ダウン奪取。

立ち上がった藤本に対し、左ボディから顔面へ
コンビネーションを叩き込んだ所でレフリーが試合をストップ。

TKOタイムは1R 1分31秒


スロースターター藤本の弱点を見事に突かれてしまった試合。
ただし、宮里はデビュー戦の選手である。
普通はデビュー戦の選手の方が固くなるものだ。
アマでの経験があるならまだしも、叩き上げ選手。

1分過ぎの段階で藤本の右を恐れることなく、大砲の左を合わせた。
立て直すことなく、次の右を放った藤本に、再び左のカウンター。
体が反応したのならそれは才能、冷静に対応したのならさらに恐ろしい旦力。

藤本が弱かったんじゃない、宮里が強かった。
そう言いたくなる1分半の攻防だった。

藤本 翔大 7戦1勝(1KO)3敗3分
宮里 駿太 1戦1勝(1KO)

 

【スーパーフライ級8回戦】
花田 颯(KWORLD3) vs デンマーク・ケビド(比)

サウスポーのケビドに対して、左を刺し合った1R序盤。
花田はじりじりと詰めて、強烈に右ボディ、左フックを突き刺す。
ラウンド終了直前、バッティングにより花田が大量に出血。
この場面のドクターチェックは続行。


2R、入って来るところに左アッパー、左ボディを合わせるケビド。
カットによって展開が変わるかと思った矢先、出血がひどく、
レフリーは続行を許さず、試合は負傷ドローとなった。


ストップタイムは 2R 38秒。


花田にとっては被弾ほとんどなく立ち上がった試合。
滑り出しとしては申し分ない展開だっただけに残念な結果となった。
OPBF東洋太平洋6位にランクされるケビドに優位なスタートを切った。

ただ、ケビドからしてもこれからという場面。
ケビドが花田をインプットした上でどう戦ったのか。
テクニシャンであるからこそより気になるところだった。

短い試合だったが両者とも改めて、試合を見たいと思わされた。


花田 颯 4戦2勝(1KO)1敗1分
デンマーク・ケビド 18戦13勝(7KO)3敗2分

 

【ライト級8回戦】
ロルダン・アルデア(比) vs 英 豪(LUSH緑)


お互いに前の手をけん制しながら、英豪が上下に右ストレートを撃ち込んで行く。
緊張感高く、奥の手をぶつけるタイミングを探り合う中、
アルデアが踏み込んだ所に、英豪が右ボディを撃ち込んでラウンドが終了。


ボディを中心に時折顔面を襲う英豪の右。
右ボディから回り込んで左フックを叩きつける場面も。
アルデアは飛び込んで行くが、その度に拳はかわされ、英豪のボディが突き刺さる。


遠いところから飛び込んでいたアルデアが、僅かに立ち位置の距離を縮める。
アルデアの拳が時折ヒットするようになるが、
英豪の纏めるパンチがアルデアを捉える場面がより目立つ。


4R序盤、飛び掛かるような左フックをヒットさせると、
ロープに追い込んでラッシュを仕掛ける英豪。
強烈な左フックをヒットさせるも、
アルデアは焦らず頭を振って英豪の多くのパンチを外す。


5Rに入ると、英豪から攻める場面で、アルデアが巧く外して空振りさせる。
しかし、中盤からはアルデアが入るところをボディを中心に襲う英豪。
迎え入れて叩くような展開。


6Rも待ちの体制で下がりながらアルデアを迎え入れて捉える英豪。
しかし、圧を強めたアルデアが強烈なヒットを奪う場面が増える。
スリリングな撃ち合いで捉え合い、ここに来て試合が熱量を帯びる。


7Rはアルデアが詰めて襲い、英豪がカウンターを狙う展開。
よどみなく足を使って距離を維持する英豪。
アルデアも試合終了に向けて積極性を増し、攻防は五分の戦い。


8R1分過ぎ、英豪がワンツーを纏めて襲う。
これまで以上にカウンターも力を込めて叩き込み、
アルデアの顔面が何度も跳ね上がる。
英豪が出し切るように、振り絞るように戦い切って試合終了のゴング。


マイジャッジ 78-74 英豪

公式ジャッジ
80-72 ×2
78-74


3-0 英豪


前半はほぼ被弾なく、展開が変わった中盤も五分に抑えた。
そして最後は出し切るように攻めに転じると、
次々とアルデアの顔面を襲い、圧倒する展開の中、試合を終えた。

OPBF東洋太平洋ランカー、アジアの強豪にはっきりとした勝利を収めた。
しかも、OPBFの王座決定戦で引き分ける実力を持つアルデアにこの勝ち方。
日本ランキングに続き、OPBFのランキングを手に入れた。
誰もが王座に挑戦したい中、挑めるベルトが増えたことは大きい。

いつチャンスがまわって来るか、相応しいと認められるか。
これからもシビアな戦いが続くものと思える。
続いて立ちはだかる強敵は誰か、楽しみにしていたい。


ロルダン・アルデア 31戦18勝(10KO)11敗2分
英 豪 4戦4勝(2KO)

 

 

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