プロボクシング 一般人の生配信第31弾 2023/12/16 台湾・桃園市 (雑) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
3年間で中日本のプロボクシングを30回配信して来た「一般人の生配信」。
sakanaチャンネル、いつも見ていただいている方々、ありがとうございます。
31回目の配信となる今回。
中日本を飛び出し、海外からの配信を行います!
(メイン)
(サブ)せきちゃんおしゃべりつき
中日本と同じ形の配信を台湾からも!
皆さん是非是非お楽しみいただければと思っております。
なぜ台湾か…について改めて。
前回書いた内容はこれまでの経緯にとどまっていたので。
元々のきっかけは英 豪(緑)選手。
アマチュアボクシングで最も熾烈な舞台、関東大学一部リーグで
駒大ボクシング部の副主将まで務めた選手。
4年間生活し、関東で戦う為の生活基盤も出来上がっていたことでしょう。
彼を欲しがるジムや、大手ジムを選択するということもできたでしょう。
しかし、彼は名古屋に戻って来て、緑ジムからのプロキャリアを選んだ。
それがとにかく嬉しかった。
あわせて、中日本の関係者がぼやいていたこと。
ジュニアを育てても、東京に行って実績を残すと、
地方には帰って来てくれないことが多い。
選手が自分の思う道を進むことが重要。
それは踏まえた上で、東京や大阪より中日本の方がいいと思ってもらいたい。
自分にできることは何だろう…。
トミナガ・シンペイ(中日)とご飯を食べた。
「せきちゃんがいるからっていう理由で、
引退を踏みとどまった選手…5人以上は知ってます。」
そう言われて、嬉しかった。
求める人がいれば、それに答えたくなるのが常。
僕も、必要とされる場所にいたい。
そこで思ったこと。
「ファンの立場から、徹底的に選手を愛していこう。」
タイミングよく、大坪 真実の台湾プロデビューが決まりそうなことを知る。
sakanaさんにお願いした。
「台湾に一緒に行ってくれませんか」
sakanaさんはYes/Noの返答を出す前に、スケジュールを調整しはじめた。
sakanaさんからNoの返答が返ってきたことはない。
誰より男らしく、二つ返事でGOをくれる人。
日本中を飛び回ってアマチュアボクシングを配信して来た人。
腹の座り方も半端ない…覚悟があるといった感じでもない。
ごく自然に、当たり前のようにそういうスタンスをとっている。
僕の周りにはカッコいい人しかいない。
大坪 真実にボクシングにぶつける愛情をぶつけてやる。
大坪 真実というヒロインをアイコンに、中日本で戦うメリットを見せつけてやる。
「中日本にはせきちゃんがいる」
大坪さんにことわりを入れた。
「僕は大坪さんを利用します。
大坪さんを思いっきり応援することで、
中日本でボクシングやるっていいなって思ってもらいたいんです」
大坪さんは名古屋大橋ジムの練習生。
38歳という年齢がプロテスト受験の制限に引っ掛かりプロになることをあきらめていた。
夫の仕事の都合で台湾に移住。
そこで、台湾がライセンス制度ではないことを知る。
プロテストが存在せず、プロボクシングの興行で公式戦を戦えばその時点でプロ。
そのためには、プロモーターに実力を認められ、試合を組んでもらうことが必要だった。
名古屋大橋ジムの興行に、一時帰国していた大坪さんが出ることになった。
「台湾でプロデビューを目指す、大坪 真実」と紹介され、エキシビジョンを戦った。
僕たちはその興行をsakanaチャンネルから配信していた。
その映像が、台湾のプロモーターの目に留まり、
大坪 真実のプロデビューが一気に現実味を帯びた。
ある意味、僕たちの配信が、一人のプロボクサーを産もうとしている。
日本ボクシング史上初の台湾ボクサーとしてのプロデビューという肩書付きだ。
海外のボクシングについては、耳年馬状態ではあるものの、
おそらく他のファンたちに比べて、内情には詳しい方だ。
高校の先輩に山口 賢一(大阪天神)がいる。
JBCに引退届を出し、世界中を飛び回って
オルランド・サリド(メキシコ)を相手に世界挑戦を叶えた男。
その後、海外で戦いたいボクサーをサポートした山口さんに、
日本とは全く違う海外の事情を聴いていた。
国によって異なりはするが、どこの国でも共通しているのは
様々なことが簡単に覆り、話が違うことのオンパレード。
海外から見れば、全てがきっちりと定められて進んで行く日本の方が異常。
そんな話を聞いていたからこそ、一人きりでデビュー戦を決め、プロモーターと交渉し
自分の力で突き進んで行く大坪さんの凄さを感じ取ることができた。
案の定、配信を決めた直後、大坪さんとプロモーターとの連絡が取れなくなった。
12/2の試合予定…これだけしか決まっていない。
12/3にはジュニア拳闘大会の配信が入っている。
台湾の配信が終わったらsakanaさんと二人、駆け足で帰国。
睡眠は飛行機の中で済ませて、子供たちのボクシングを配信する。
試合があるかどうかもわからない中、大坪さんは減量に入っていく。
プロの試合がはっきりしない、そこで飛び込んできたのが
アマチュアボクシングトーナメントの参加オファー。
せっかく練習や減量して来たから…何もなしはつらい。
もし、プロの試合が決まるようなら、その前に勝ち上がって知名度を上げることにも役立つ。
大坪さんはそのオファーを受けて、アマチュアボクシングトーナメントへの参戦を決める。
試合日程が近付く中、ようやくプロの興行について情報が入る。
日程変更…12/16の試合予定へ。
ジュニア拳闘大会も12/10への変更となり、突貫のスケジュールでなくてよくはなった。
…色々信じられない、いつ何が変更となるかわからない。
試合自体、うっそでーしたー!もあり得る。
自分達もやきもきしているが、大坪さんも不安でいっぱいだろう。
周りは盛り上がっている…だけど、本当に試合がやれるかわからない。
減量にも入り、試合に向けての練習もこなす…全て吹っ飛ぶかもしれない。
トーナメントでは初戦敗退。ドローの優勢点負けが敗戦と記録された。
ただ、実はこの試合、勝ちあがっても次戦は戦えなかったようだ。
台湾国籍の選手にしか参加資格がなかったそうで…
海外国籍ということで様々な書類手続きを踏んで参戦したにもかかわらず、
完全なる後出しじゃんけん…これもまた海外。
問題が勃発する。
バンテージを巻く人がいない…。
アマチュアボクシングが強い台湾だが、プロボクシングの興行は年に数回。
アマチュアの方が知名度もある。
大会の優勝賞金やサポートもあり、アマチュアの方がお金にもなる。
プロボクシングの地位は低い。
日本のボクシングとは全く違う価値観がそこにある。
自分が練習している台湾のジムのトレーナーたちに
セコンドに入ってもらう予定だったが、当日はジムのスパーリング大会。
そちらを優先するので、試合には遅れて到着するかもしれないとのこと。
日本のトレーナーにアドバイスされ、バンテージを巻いてもらってから向かうことにする。
しかし…バンテージチェックで指摘があったときには対応できない。
巻きなおしたくてもできない…。
ダメもとでSNSで発信してみた。
「交通費出せません、全部自腹です。
誰かバンテージ巻ける人、一緒に台湾に行ってくれませんか。」
最初に反応してくれたのは天熊丸木ジムの丸木 和也会長。
「簡単に巻ける方法を教えるよ」と。
自分がどこまでできるかわからないが、少なくとも自分は当日そこにいる。
甘えることにして、天熊丸木ジムに向かった。
次に反応してくれたのが、緑ジムの廣瀬トレーナー。
「会長にも許可を取った、台湾のボクシングも勉強したい。」
完全自腹で同行してくれることになった。
さらに、名古屋大橋ジムの大橋会長は11月23日の配信前の打ち合わせで
飛行機代として、支払った”放映権料”と同額を丸々包んでくれた。
僕だけじゃない、頑張ろうとする選手を、暖かい愛で包む人たちが中日本に溢れている。
そして、それをしっかりと受け止めてくれる大坪さん。
「申し訳ない」「恐れ多い」…そんな理由で色々なことを断られることもある。
でも、大坪さんは試合に勝って最高の笑顔を見せるから…と。
なんだかんだボクサー、男らしいったらありゃしない。
僕たちのヒロインが日本人初の台湾プロデビュー。
これが叶えば、台湾のプロボクサーとして逆輸入のような形で
日本のリングに上がる可能性も出てて来る。
大坪さんが必要としてくれる、だから、僕の居場所がそこにあるように感じれる。
僕もボクサー達を必要とする。
彼らがくれる感動がなければ生きていけない。
僕たちのヒロインが、台湾でプロデビュー。
その瞬間をしっかりと日本に届けます。
是非是非、ご視聴ください。
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