2026/4/29 -静岡・浜松アクトシティ- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/4/29 -静岡・浜松アクトシティ- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【スーパーフライ級4回戦】
清水 吾虎(畑中) vs 宮元 雄大(江見)

いきなり詰めていって右フックを叩きつける清水に対して、
足を使いながら鋭くコンビネーションを叩きつける宮元。
振り抜く清水だが、足とガードで対処する宮元。

鋭く痛打しながら、スッと離れて遠い位置に陣取る宮元。
距離が詰まると回転よく襲いかかるが、
宮元は上体柔らかくいなしながら、右のカウンターを突き刺して止める。

後半になるにつれ攻め込む頻度が増えていく清水。
しかし、うるさいワンツーで遮られ、詰め切るところまではいかず。
至近距離で清水が振り回しても、柔らかいボディワークでいなしてしまう宮元。

最終ラウンド、ボディにパンチを集める清水だが、
宮元は右ストレートをカウンターで突き刺して清水を止める。
至近距離の撃ち合いでも、宮元が柔らかくかわしながら拳を突き立て試合終了。

マイジャッジ 39-37 宮元
公式ジャッジは40-36×2、39-37の3-0で宮元の勝利。

デビュー戦を中日本で敗戦していた宮元が、静岡で中日本へリベンジのプロ初勝利。
豊富な手数で前に出てくる清水を足止めし、撃ち込んでは離れて距離で外す。
攻め込まれた場面ではガードとボディワークで回避。
何重にも張られたディフェンスは清水の突進を空転させた。

続けていればランキング戦線に顔を出してくる選手と思える技巧派。
これだけ有望な選手がキャリア初期を中日本で戦ってくれたことを嬉しく思う。

そして、デビュー戦からこれだけ巧みな相手に向かっていった清水。
負けの数は自分より強い相手に挑んだ数。
ここをスタートにどれだけ伸びていけるのか。
楽しみにしていたいと思う。

清水 吾虎 1戦1敗
宮元 雄大 2戦1勝1敗

 

【スーパーバンタム級4回戦】
中井 裕人(西遠) vs 青山 翼(ARITOMI)

サウスポーの中井に対し、完全に半身になって後ろ向きに歩くようにリングをまわる青山。
時折詰めて、グネグネと上半身を動かしながら絡みつくように襲っていく。
かなり変則的な動きにやりにくそうにする中井だが、
青山のパンチを被弾することはなく、忙しく動く青山の上半身を時折捉える。

2Rには青山の拳を浴びる場面も出てきた中井だったが
ようやく慣れ始めたか、入ってきたところに左アッパーを
ドンピシャで合わせてダウンを奪取。

3Rにはとにかく組み付いてくる青山に対し、
左ジャブを深く突き刺して青山が膝からダウン。
立ち上がった青山だったが、レフリーは続行を許さず。

TKOタイムは3R 56秒。

絡みつくような青山の変則的な動きはかなりやりにくいものにも見えたが、
慌てることなく、左アッパーのタイミングを測るように何度か飛ばしたうえで
ドンピシャで撃ち抜いた最初のダウン。

どの試合でも冷静沈着に戦う中井らしい戦いぶり。
やりにくそうにはするものの、最後まで混乱に陥ることはなかった。
その特徴をしっかりと発揮して初のKO勝利を飾った。

青山は久々の復帰戦を飾ることはできず。
ただ、この形にやりにくさを感じる選手もいるだろうと思える。
2勝目にトライしていってほしいと思えた。

中井 裕人 4戦2勝(1KO)2敗
青山 翼 5戦1勝3敗1分

 

【スーパーライト級4回戦】
堀田 悠真(駿河男児) vs キム・ヨンヒ(韓)

前に出るのは堀田の方。
下がりながらガードも高く応戦するヨンヒだが、
堀田はじりじりと詰めながら、ボディを中心に攻め立てる。

下がりながらも危険なパンチを繰り出してくるヨンヒだが、
堀田はガードで受け止めつつボディを繰り返す。
2R中盤には左フックからの右アッパーを綺麗に決め、ダウンを奪う。

立ち上がったヨンヒに攻め込む堀田だが、
攻撃の圧を強めた分、ヨンヒの返すパンチを被弾する場面も。
意に介さず攻め込む堀田、被弾は増えつつも、強烈なパンチを叩きこむ場面も増やす。

3Rには堀田が一方的に攻め込む場面も増え、
コーナーに詰まったヨンヒを攻め立ててレフリーがストップ。

TKOタイムは3R 2分19秒。

下がりながらもスリルあるパンチを放っていたヨンヒ。
ダウン後に攻め込まれた場面でも、しっかりと手を返して逆転の可能性も感じさせた。
デビュー3戦目で堀田を相手にするのは大変だったようにも思う。
母国でまた実力と経験を積み上げてまた日本へやって来てほしいと思う。

そしてボディにパンチを集めている中、上へ綺麗に返して奪った堀田のダウンは見事なもの。
その後、圧を強めて襲い掛かり、3Rにはレフリーストップを呼び込んだ。
新人王戦、今年の目玉選手に相応しい戦いだった。

勝利者インタビューではユース王座を目標と口にした堀田。
見据える先は新人王のその先だ。
その力はあると思っている。

まずは新人王戦、8/2に勝ち上がってきた男、桑瀬 豪輝(名古屋大橋)が立ちはだかる。

堀田 悠真 6戦5勝(5KO)1敗
キム・ヨンヒ 3戦1勝1敗1分

 

【フェザー級4回戦】
吉田 真虎(西遠) vs アブドゥハニ・ディリシアティ(中)

ファイターの吉田が入っていこうとするところ、
サウスポーのディリシアティが拳を合わせてスルスルと逃げていく。
ジャブで遠ざけるわけでもなく、誘い込んで叩いては位置を変える。
この繰り返しで吉田を翻弄。

時折自ら踏み込んで拳を突き刺し、イケイケの突進もさせず。
至近距離でボディワークで外し、その撃ち終わりを叩く。
詰めるしかない吉田、トライを繰り返していく。

後半、押し合いの中でディリシアティの動きがわずかに落ちて来るが
これまでより大きく距離を取り始める。
それでも下がりながら誘い込む展開は変わらず。
対して吉田はしつこくしつこくくっつき続ける。
ただ…4Rの短期決戦では展開を覆せず。
試合終了のゴングが鳴る。


マイジャッジ 39-37 ディリシアティ
公式ジャッジも39-37×3の3-0で勝者はディリシアティ

至近距離の中での巧みなボディワークで吉田を翻弄したディリシアティ。
技巧は4回戦の選手に充てるレベルの選手にないように思えた。
どうすれば打開できるのか…光明の見えない中で、吉田は常に詰め続けた。
それが後半のディリシアティの疲弊を産み、わずかながら勝ち筋を見出したように見えた。

これだけ力のある相手に対して光明を見出したことには自信を持ってほしいとも思えたし
ここからより強くなるための敗戦とも言える。

決戦は8/2、中日本新人王決勝戦。
5/17の戦いを勝ち上がってきた選手が立ちはだかる。
この負けを踏まえ、より強い姿で迎え撃つことができるか。

そしてディリシアティには、また来日して、
日本人選手を苦しめ、選手たちを強くしてほしいと思えた。

吉田 真虎 5戦3勝(2KO)2敗
アブドゥハニ・ディリシアティ 4戦4勝

 

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